
2019 exhibition report_01
妖怪骨格標本「よって、件のごとし。」
TOYTOYTOY(2019年香川県仏生山)
子どもの頃に聞いたり本で読んだりした妖怪たちの姿を、
磁器製の骨格標本で表現するシリーズ第一弾。
99体を目指します。
「件(くだん)」は牛の頭を持った人の姿、
あるいは人の頭を持った牛の姿で現れ、
大きな災厄を予言した後、死んでしまう妖怪です。
「よって、件のごとし。」は、
件(くだん)が予言後に言う決め台詞のようなもので、
「以上、相違ない。」の意味です。
件(くだん)は個人的に思い入れのある妖怪なので、
1体目に選び、シリーズ名もこれにちなんだものにしました。


【その壱、件】
愛媛の山の中を車で走る時、何度も聞かされた話。
「カラ川」と呼ばれる川があり、その辺りには村がありました。
「カラ川」は名前の通りいつも水が少ない川でした。
ある昼下がり、一人の村人が近くの山を歩いていると、
向こうから牛の頭を持った異形の人が現れこう言いました。
「今夜、カラ川が氾濫する。生きたければ、これより高いところへ登れ。」
異形の人はまた山の中へと立ち去りました。
しばらく唖然としていた村人でしたが急いで山を下り、
村の人々に先ほどの出来事を触れて回りました。
その日は、よく晴れた日でした。
信じた人、念の為と思った人、異形の人に出会った村人を含め、
5、6組の家族だけが山へ登りました。
日が暮れる頃、突然の豪雨が周囲の山々を襲い、
山肌を流れ落ちた雨水は「カラ川」に集まり、村を一気に呑み込みました。
「カラ川」に呑まれる村を、山の上から呆然と見つめる村人。
背後に気配を感じて振り返ると異形の人が立っており、こう言いました。
「よって、件のごとし。」
異形の人はそのまま夜闇に消え、二度と姿を見せることはありませんでした。
*「カラ川」が実際にどの川を指すのか、今は確かめようがありません。
地元の通称かもしれません。ご存知の方、教えていただけると幸いです。

件(くだん)のイメージイラスト


【その弐、浮島】
四国山中のある沼には小さな島が浮いており、それは移動する。
島には花が咲いており、岸辺から飛び移れそうな距離にあるが、
うっかり飛び移るといつの間にか岸から離れ、戻れなくなる。
戻れなくなった人間や動物はそこで息絶え、浮島の養分になるという。

浮島のイメージイラスト
会場風景



ドラゴン★フライも、おじゃましました。
5年振り?に、ガチャガチャ登場。
物販風景

See you soon!
